聖人が私の名前を呼んだせいか

和が、私がいることに気がついた。

後ろを向いてた和がどんどん近寄ってくる。

和を見て動揺してしまった。

動けないっ・・・

「明美、久しぶり。可愛くなった?こっちは、弟?明美って弟いたっけ・・・」

和は聖人を弟だと勘違いしてるみたい。

その言葉が気に障ったのか

「俺は明美の彼氏。」

聖人はそう言いながら

不機嫌な顔をしていた。

「俺は明美の元彼。お前の彼氏が不機嫌みたいだから行くよ。またな、明美。」

そして和はどこかへ行った。