「昔からみんなに、かわかわれてるんです。自分で言うのはなんですけど、"苺"って名前、好きなんです。」

「そっか。」

「あ~っ!まさか、噂の橋本先輩と喋れるなんて思ってなかったです。」

「喋りたかったら別に喋れるじゃん(?)」

「だから!それが、難しいんです。女の先輩方のガードは厳しいし・・・ファンも多いし・・・」

「そ。」

そしていつの間にか、教室についていた。

「ここです。1-6です。ありがとうございました。」

「じゃ、」

「待ってください!」

というか、廊下にいる奴、こっちジロジロ見すぎだっつーの!

「苺って・・・呼んで下さい。」

「苺(?)」

↑聖人は呼んだつもりじゃなかった。

ただ復唱しただけ。(笑)

「はい!!では、また!!」

手を振って笑う。

あれ・・・俺まだ呼んでないけど・・・?←わかってない

苺。何か俺に似てる。

明美を追っていたころの俺に。