「ごめんね・・・聖人、ずっと笑っててね?」

「え?」

いきなり言い出す私の言葉に

クエスチョンマークいっぱいの聖人の頭。

「じゃあ、ばいばい。」

その場を立った。

卒業証書を持って。

ガシッ

あたしの腕を掴んだ。

「これからも、先輩と、後輩です。だから・・・ずっと仲良くしてくださいよ?」

「そうね。あ、聖人、お互いが大人になったら、どっか飲みにいこーね。」

クエスチョンマークが全て溶けて

「はい。楽しみにしてます!」

そう笑いかける笑顔

聖人のホッペをふにふに触った。

その後、

話をしなかった。

「じゃあ、本当のばいばいね?」

「はい、さようなら。」

「ばいばい・・・」

さようなら

私の楽しかった

思い出の場所。

さようなら

そして新しい一歩を踏みしめて。