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「ね、ね、笑ちゃんっ佳奈ちゃんっ。」

最近佳奈ちゃんとも

仲良くなって

一緒にいることが多くなった。

っていっても、あとちょっとで卒業だから・・・少しの時間しか一緒に居れないけど。

「ん~?」

「なあに~?」

「これ!当たりありの、飴ちゃん!またまた、新作だよ☆」

「当たり?」

「ホンッとに明美、飴好きだよね?また葡萄味?」

「うん、そうだよ。葡萄味!!で、当たりを出せば幸せが訪れる!!まあ、絶対に幸せが訪れるとは言い切れないけど、遊びとしては面白いじゃん♪」

「で、当たりって・・・?何がどういうのが当たり?」

「星型で、味は葡萄味だけど透明で、キラキラしてんだって!!ほら、パッケージに書いてある!!でもまあ、アタシも結構食べてるけどなっかなか、出なくてさあ・・・」

「へ~え。じゃ、一個貰うよ!!幸せが訪れる・・・イケメンに出会えるかな?!」

「さあ・・・?この面食いが・・・」

「何か言った?」

「いや・・・」

笑ちゃんはそういうと、私の手にある飴ちゃんの袋をあさり、

「これだ!」

そういって、一個抜き出した。