下を向いていた顔を

前に向けた。

あれっ・・・?!

「ね、聖人、背ぇ伸びた?!」

「あ、まあ、ここ数ヶ月ちょっとだけ。」

「そっか。」

なんか、ちょっと

別れてから、

話しにくい感じもするけど・・・

一度話し掛けると

なんだか、自然な会話になってくる。

これも、聖人が

不自然な行動をしないからだよね

きっと、聖人は

微妙な関係を

微妙な雰囲気を

作らないようにしているんだ。

「体調はどうですか?」

「あ・・・ぅん。全然大丈夫だよ!」

「あと・・・先輩!」

先輩って呼ばれると、

少しズキッとしてしまう。

それと・・・なんだか違和感がある。

キーンコーンカーンコーン

「予鈴・・・」

チャイムのバカー!!

・・・?

あれ・・・あたし・・・