和・・・起きてよ・・・
「ねえっ、・・・グスン・・・和。明美だよ
和・・・起きて・・・?」
反応は無くて・・・
虚しく、心電図のピッピッピという音だけが
病室に響き渡った。
「ははっ・・・もう、何でだろう。」
涙を拭いて
呟くあたし
「何で、こんなところに来てしまったんだろう」
一言一言切って呟く
拳が震える
「あたしから縁を切るようなこと・・・今更行っても遅いよね・・・」
もう、気力は無い
声も震えてしまう。
「なんで・・・」
和の手を握った。
「まさか・・・心にまだ、残ってたとは・・・、無意識にもこっちを選んでしまったんだろ・・・」
もうっ・・・わかんない
自分の心なのに
わかんないよ・・・


