「よかったあ…居た…全力で走って良かった!」

そういうと教室に入ってきて

「はい。」

そうやって何かを差し出された。

「最後にうちの教室に来たときに落としていったの。みんなくっつき過ぎて気づいてなかったみたいだから私が拾って持っていたの。次、来たとき渡そうと思ってたのに来ないから、来ちゃった。」

「こんなん、いーのに…」

渡されたのはハンカチ。

「男の子が持ってるなんて珍しいね!偉いじゃん!ちなみに落ちてたから洗っておいたよ。それだけ!じゃあね。」

ニコっと笑うと

ドアの方へ向かった。

笑ったときに

ドキっと胸が反応した。

「ちょっと待って。」