それ以来楽しいことは起こらず、

ちょっと寂しい気分でもいた。

でも今更また涼輝に

「行こう」なんて言うのもなんだし。

2年のあのクラスには行くことはなかった。

行くのを辞めてから2週間。

俺はいつもと同じように

帰ろうとしていた。

教室には俺1人。

俺はこうやって教室に1人残るのは好きだ。

そのとき────

バンッ

いきなりドアが開いた。

「っ…いたっ…!!」

息をゼーハー切らしながら

来たのは、明美だった。

どーして今頃?