それからもお母さんの状態は

悪化していった。

呼吸のときにゼーゼー言う。

それでも、お母さんは仕事に言って

俺の身の回りの世話も

見事に完璧にこなしてゆく。

「そろそろ行かなきゃダメだ。」

「危ないよ!!」

そう俺たちが言っても、

行くことはなかった。

お父さんも仕事詰め。

無理やりにでも行かせようとしたけど、

無理だった。