そこへ駆けて行って

思いっきりバスタオルに包まった。

俺は、このときの家族が好きだった。

温かくて、幸せいっぱいの和む家族。

何も今まで、問題は起こらなかった。

お父さんもお母さんも大好きで。

特にお母さんが大好きで・・・

「ゴホッ・・・コンコンッ・・・」

「お母さん、大丈夫?最近、咳が、治らないね。」

心配になった。

「だっ・・・大丈夫よ。」

辛そう。

「お母さん、ちょっとあそこで休んでいなさい。」

そういってお父さんはテントの中へ入らせて、

こっちの様子が伺えれるように

入り口を開けっ放しにして

そこ入り口に座らせた。