夢を見た。

遠い日のこと。

でも、鮮明に覚えている

あの日のこと。

それは────

俺が僅か、8歳のときのこと。

言葉遣いが悪く、

イタズラ大好きのガキだった。

「お父さん!!見て見て!!」

俺は家族でキャンプに行った。

キレイな川を見て、興奮した。

「そんなにはしゃいでたら落っこちるぞ~。ほらっ」

お父さんが

どんっ!!!と、俺の背中を押した。

「うっわぁぁっ」

バシャンッ

「痛ぇ~・・・何すんだよ!!」

川の水深は浅すぎるため、

思いっきり体を、川の底(小さな石ころがいっぱい・・・)

に強打した。

「お父さんったら~・・・ほら、聖人、来なさい。」

クスクスと笑いながら

バッグから大きなバスタオルを広げたお母さん。