[続編]脱いでください。



「笑先輩も、宮元 和って奴、知り合いで。友達から連絡来たらしいんだけど、そいつが、交通事故にあって」

「え・・・?」

「んで、意識がないらしくて。そん時に宮元 和の親友が、考えたのは明美を連れてくること。もしかしたら意識が回復するかも知れないって考えたんだ。瀕死状態の人に名前を呼べば帰って来るっていうこともあるだろ?あんな感じで。縁を切ったとしても、まだ明美先輩を求めてたらしく。だから、明美先輩を呼んだんだと。」

「・・・。」

出る言葉も無かった。

けれど、涼輝は言葉を続ける。

「で、明美先輩は病院に行ったんだと。そしたら、宮元 和、意識を取り戻したって。だから、サンダルとかは・・・一心不乱で病院に向かったからだと思う。こういう言い方は聖人を傷つけるかもしんないけど、それだけ宮元 和の元へ会いに行こうって思ってたわけだ。」

「病院は・・・どこ?」

「○○病院。」

「ありがと。」

「聞いてどうするつもりだよ。行くのか?」

「いや・・・俺だってわかってるよ。だから、明美のためにも・・・ここは・・・





行かない。明美の言葉を待ってる。信じてるから。」