[続編]脱いでください。

もちろん、

あいつだって

ちょっと俺たちに

遠慮をするところもある

一度も俺たちの周りに

入ったことはない。

目が合うと笑ってくれる。

そしてあいつの名前を知った。

「明美」

みんながそう呼ぶ。

その名前は、存在は、

いつのまにか大きく俺の中に刻まれた。

俺は明美の行動を毎日観察していた

見てると自然と笑みがこぼれて

見てて飽きない。

でもそれはまだ、

“好き”などという感情ではなかった。