[続編]脱いでください。

『和が・・交通事故にあって・・・』

何回もこの言葉がぐるぐると脳内で響き渡る。

僅か1秒で。

「○○総合病院に転送されてっ、」

もう、

関係ないはずなのに

もう、

縁は切ったはずなのに

なんでこの足は

病院へ

和の元へ

行きたいと思っているのだろうか。

力の抜けた私は

腕を降ろした。

耳に翳していた携帯電話は腰へと行った。

腰で発するいとっちの声。

『明美』『明美?!』と

連呼するいとっち。

でもそんなの、聞こえない