キーンコーンカーンコーン

日付は変わり、次の日。

お昼。

いつもの秘密の通路を辿り

私より先に待っている聖人のもとへ。

コンコン

「聖人?」

「はい、どーぞ。」

カチャっとドアが開く。

ん・・・?

何か違和感が・・・

「聖人、背、伸びた?」

「あ、ああ、ちょっと。」

私と似たような背だったのに。

私よりいつの間にかちょっと高くなっている。

まあ、男子の中では、"小さい"けど。

ガチャ

扉を閉めて、座った。

「あ、ねえねえ、聖人の好きなものとか、教えてよ。」

「好きなもの・・・?」

「うんうん!!ちょっと自己紹介・・・というか、プロフを・・・。」

「何かよくわかんないから明美からやって。」

「わかったあー。」