聖人が目を見開いて

固まっている。

「え?・・・は?まじで?!涼輝知らない奴なんているんだ・・・。」

「"奴"って言うなっ!!」

「あー、えーっと、前に俺が明美のクラス訪れたことあったよな。」

「ああ・・・うん。」

「そのとき、俺と涼輝、2人で行ったんだよ。」

「え?あ、そっか。そーいえば、聖人の隣に何かいたね、生物。」

「生物って・・・。結構有名なんだけど。」

「へえ!!聖人以外にも学校の有名人いたんだ!!」

有名人といえば、

聖人しかしらなかったー・・・

「まあ、その涼輝も、当然モテる。だから、涼輝は女の生徒会関係者を口説いて鍵GETってわけ。それで、俺に回ってくる、と。」

「は?ぇ?ちょっと待って。何でそれだけでその子から聖人に鍵が回ってくんのよ?」

「それは、明美ちゃんとーイチャイチャしたいから~?って言ってくれたら、くれた。」

子供っぽく喋る。

バコンっ!!

「それって、その涼輝君って子に・・・私たちの関係・・・ばらしたってこと・・・?」

「うわー・・・やっぱ、明美頭いーよね。まあ、涼輝にしか教えてないから大丈夫。」

「信用できないわよっ!!全校生徒に知られたら、どんなイジメを受けるんだか・・・ぶるぶる。」

「ぶるぶるって・・・!!(爆笑)」

「それに、聖人の評判を下げちゃうでしょ?それに・・・」

「評判?俺、そのために隠してるんじゃないよ。明美が、被害にあったらいやだから、隠してんの。俺は全然いーし。ま、明美がばらしたいって言うんなら、そりゃーもう、盛大に・・・」