私をベッドに寝かせると
シャーッとカーテンを閉めた。
すると、先生の姿が黒い影になった。
「じゃ、先輩、計りますよ。じーっと・・・しててくださいね?」
この声、私、好き。
少し枯れた子供のような声。
そんな声で、耳元で囁いた。
不覚にもどきっとしてしまう。
ピッ
温度計のスイッチを入れた。
すると聖人の顔がどんどん近くに・・・
「まっ聖人・・・?」
一瞬背中がヒヤッとした。
というか、
なんか・・・起こる!!
私の中では既に危険フラグが立っている。
やばいなーっ・・・
「ねえ・・・、聖人何するか分かんないけど、先生、居るんだよ・・・?」
「何、考えてるんですか?僕はただ単に熱測るだけですけど?・・・ま、先輩が考えてるようなことが起こると思いますが♪」


