ガチャッ

────もう全て終わらせるんだ

「もしもし・・・」

「和?明美・・・」

「ああ!!明美!!」

声が高くなった。

「ありがとう電話してくれて」

「別に、私はこれで最後にしようと思って。もう関わり持ちたくないし・・・ああやって今日みたいに門の前で私を待つのとか・・・聖人といるところで声、掛けられるのも迷惑なの!!だから全て、終わらせようと思ってるの。」

「なんで声掛けちゃ、だめなの?一応"友達"・・・」

「それはっ・・・」

それは、私が、

和との思い出が全て

想いが全て、溢れ出してしまうから────

「だから・・・もう和のことが嫌いだから・・・大ッ嫌いだからに決まってんでしょ!!」

私は本当に嘘つき。

私、本当は忘れきれてない・・・