「そんなに怒ったら可愛い顔が台無しだよ聖人クン」

「聖人クンなんて呼ぶな気色悪い。」

「じゃあ・・・聖人?お前じゃなくて和って呼んでよ。一応先輩だし。」

「それより、明美に何を言った?話したんだろ?」

「特に、何も。別れた原因を明美に伝えようと思って。」

「今頃、なんで出て来るんだよ・・・もう明美に近寄るな!!手ぇ出したら殺す!・・・それに"別れた原因"なんて、今、明美に伝えんなよ・・・」

明美は、不安定な状態なんだ

なんで今なんだよ・・・

「もう二度と近寄るんじゃねえよ。いくぞ涼輝。」

「あ、あぁ。」

そういうと涼輝はカバンを俺に渡した。

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「聖人。お前明美先輩と付き合ってんのか。」

「ぇ・・・・あぁ!内緒にしてたんだった。ごめん。」

「いや、なんかでもそんな気がしてた。最近明美先輩可愛いし・・・」

「涼輝、お前でも手ぇ出したら殺すからな。」

「いや、ごめんごめん、でもかなり聖人、本気だな。」

「本気に決まってんだろ」