「それより、利用って・・・?」

「まあ、明美の気持ち次第で利用していいってことだよ。アイツとより戻すために・・・とか。忘れるために・・・とか。」

「え?ちょっと待って。ちょっと気になることあるんだけどさ・・・」

「何?」

「今どこに向かってんの?」

私の中ではすでに危険フラグが立っていた。

何かヤな予感が・・・

「どこって・・・家に帰ろうとしてるとこだけど。」

「違う違う。誰の家に?」

すると聖人は立ち止まって眩しい笑顔で

「俺んち!!」

可愛いけど・・・

可愛いけど・・・

「聖人っ!!あんた何する気よっ!!」

「今から忘れさせる。明美の中の邪魔者を♪」

ポコンと頭を叩いた。

「忘れさせてっていったのは明美だろ。だから強制的に連れて行く。」

聖人お~~~!!

「利用してください☆せ~んぱいっ」

"後輩聖人君"になった。