「あたし、やっとわかった。聖人が本当に大好き。聖人は信じられないだろうかも知れないけど、かっこいいところもかわいいところも優しいところも、全部。こうやって私の幸せを考えてくれることも。聖人なら、私を幸せにしてくれそう。だから、和を忘れる。忘れたい。こんな中途半端な気持ちやだ。忘れさせてくれる?]
「わかった。俺は絶対に明美を幸せにするよ。」
「なんか、プロポーズされたみたい」
「確かに・・・。」
そして私達は笑いあった。
「じゃあ、帰ろっか。」
「うん。」
そういって立ち上がった。
「はい。」
聖人は私の前に手を出した。
「え?・・・あ、そっかごめんね。はい。」
手を繋いだ。
さっき聖人に言ったように、
私は聖人が好き。大好き。
"ちょっと"じゃない。
ほんのさっき。"ちょっと"好きっていったけど
本当に好きか悩んでいたけど


