静まりかえる21時の女子階。 部屋から出る支度をする。 もちろん慣れっこの窓の縁に手をかけて。 すっかり 蒸し暑い季節の風が鼻孔をくすぐる。 日課になりすぎて まるで忍者か猿みたいに 楽々飛び降りて、 虫の鳴き声をすり抜けながら、すぐにでも雨が降りそうな空を見上げた。 月が見えないことにがっかりして、 雨で散歩が出来ないことにも落胆した。 ゆっくり歩いて向かう先は プレイルーム