こんな時に限って職員はやっぱり居ない。

居たとしても、
一定年齢を過ぎた少年たちの扱いをもて余しているから意味なんてないけど。

全く、役立たずにも程がある。






「…離してってば」


今度こそ、振り払うことに成功した。



「なんだよ夢瞳。
あんなに可愛がってやったのになぁ」


まだ懲りずに大和はいやらしく手を出してくる。




「またしてやろうか?」




決して醜い顔ではないのに、そう言って笑う大和はとても汚く見えた。