だけどそれは偶然なんかじゃなくって。


徐々に、
そして着実に、
間違いは増えていった。



『圭織』



そう抱き締められる度、
わたしの気持ちは沈んでいく。



いくら幼いからって、
いくら小学生だからといって、

わたしは心がある人間だから。



ねぇお父さん。


わたしはお母さんじゃないよ。
『圭織』じゃない。

夢瞳だよ。