夏休みが始まって一週間。





わたしはまだ悩んでいた。







どうしたら良いの?









自然と部屋から出ることが少なくなり、
気持ちは塞いできていた。







そんな時、ドアを叩く音がした。


小さな男の子の姿。




『ボクが夢瞳姉ちゃんを元気にするんだ』



6歳の小さな男の子が、公園まで連れ出してくれた。





咲楽が施設に来たばっかりで泣いてばかりいた時、
わたしが連れてきてあげたこの公園。



その日から、咲楽はわたしになつく様になったんだっけ。



今度は反対の立場になったね。




しかも、咲楽が照の手帳を見せてくれると言う。


そんな最終兵器を、まさかこの子が持っているなんて……