そして、夢瞳さんが来る当日。
俺は嬉しくて朝からそわそわしていた。
夢瞳さんの気持ちなんて考えずに…
もう少し、彼女の立場になれば良かった。
突然後見人になりたいと申し出てきた人に会いに来るだけでも、きっととても緊張したに違いない。
それだけじゃなく、身内がいたことや父さんと夢瞳さんのお母さんが知り合いだということ。
俺や照兄の事実も、いきなり言われて混乱しまくるに違いない。
実際、冷静そうに見えたけど、返事を出さずに帰ってしまったことも動転していたからだと思う。
俺は、自分のことしか考えていなかった…
あんな風に驚かせてごめんね。
