毎日毎日、照兄がくれる夢瞳さんの情報はすごい嬉しかったんだ。
最初は良く思っていなかった照兄も、どんどん俺の気持ちに賛成を示すようになってきた。
夢瞳さんはとても頭が良いらしい。
とても努力家らしい。
素敵な夢があって…
そして孤独で寂しそうだと。
毎日の夢瞳さん情報に、ついに俺はいてもたってもいられなくなって、夢瞳さんの学校に行ってしまったことがあった。
そしたら何故かすごい目立ってて、3日目くらいで諦めるしかなかった。
会いたかったなー
なんだか照兄ばっかりズルイ気がして…。
少し見るだけでも良かったのに。
でも諦めた次の日、良いことが起こった。
なんと、父さんが夢瞳さんの後見人に立候補したいと言い出したんだ。
理由を聞いて、さらに驚く。
複雑な血縁関係。
そんなことを聞いてしまったからにはもっと、夢瞳さんを守ってあげないとって思ったよ。
好きな女を守るのは男の使命だろ。
そんな気分。
気分が高揚した俺は、初めて夢瞳さんと会った公園に足を向けていた。
公園に入ると驚く。
会いたくて止まない夢瞳さんがそこにいたんだ。
とっさに隠れた俺。
て、なんで隠れる必要があるんだ…
