それともうひとつ。
この2ヶ月弱で知った君の性格上、この話を受け入れるかどうかが微妙なラインだ。
人に頼ることを厭うより、君の将来を天秤にかけて重さを計って欲しい。
頭の良い君なら、答えはすぐに出るだろう?
そう願いを込めて、
本当は渡したくない願い事を書いたカードを、あの夜君に送った。
15歳になる君へ。
御木本家に来て、崇佑のことをきっと好きになる君を思いながら。
いつの間にか大きくなっていたオレの想いは隠して。
大切な崇佑と君が結ばれるなら、これ程嬉しいことはないよ。
そうだよね、唯さん。
