御木本家はとても暖かい家庭だった。 聡明で穏やかな、広い包容力がある晃一さん。 常に変わらない優しさと強さを持つ、よくしゃべる唯さん。 無邪気に慕ってくれる、ひとつ年下の崇佑。 家族の愛を知らなかったオレは、この家でたくさんの愛情に包まれて、過ごすことが出来た。 崇佑と変わらず、本当の息子として育ててくれ、 常に味方で、オレを応援していてくれた。 物心がついてからは特に、ずっと今でも彼らには感謝の気持ちでいっぱいだ。