車で揺られること5分。 高級なリムジンシートの上で落ち着かないまま、 わたしは頭を必死で冷静に持っていこうとしていた。 当たり前に、うまくいかない。 照が居た。 御木本…照? 御木本…… とても現実的とは思えない展開に流れていく景色をただただ見過ごしていくことしか出来なかった。 前を向くと真田さんが運転している姿が目に入って、 とても落ち着ける状況じゃない。 ただ彼がここで運転していることで、さっきまでのことが夢じゃないことは分かる。 納得せざるを得ないみたい。