見るからにセレブで硬質。 それが最初の印象だった。 「あなたが、吉井 夢瞳さんですね? 初めまして。 御木本 晃一と申します」 セレブ男、御木本はわたしに向かって笑みを浮かべる。 中学生のわたしでも耳にする大手グループ会社の社長だと聞いたのに、 尊大なところはなく、逆に微笑みは近寄りがたいイメージを薄れさせた。 「えぇ、そうです。 初めまして。御木本さん」 丁寧な挨拶に対しては丁寧に。 営業スマイルのサービスはまだ少し後にとっておこう。