優が白い煙になって
青い空に向い 旅立ってから
また大粒の雪が降りだした。


記録的な大雪


優を迎え入れてくれるための
一瞬の青い空だったんだろうか・・・



優の両親と優の真白い箱を
抱きしめながら
優の家に向かった。


泣き疲れて
優の母の肩にもたれかかり眠ってしまった。



「亜恋ちゃん、ついたよ。」
優の父の声


「寝ちゃったんだ・・・」


車から優と一緒に降りた。

大きな家が目の前にひろがった。

「優、久しぶりでしょう?
あなたの家よ・・・・」


「優が生まれてから
ずっと過ごした家だよ。」


優の父が私に言った。


私は優を抱きしめながら二人の後を
ついて歩いて行った。