私は優を力の限り抱きしめていた。
苦しみぬいた末に
優は静かな寝息をたてた。


「おかあさん・・・・
ユウくん眠った・・・・・」



「そうね・・・・
ほんとやっと解放されたのね。
それにしても
やっぱり亜恋ちゃんは
特効薬なんだわ。」


そう言いながら
優を寝かすのに
手をかしてくれた。



優は嘘のように眠った。
私は、母に連絡して
今晩はついていたいと
お願いした。


優の母親も電話に出て
状況を説明して
母も快諾してくれた。



優の状態が落ち着いたころ
不思議に天気も
落ち着き夕方には星もきらめいた。



「ユウ・・・今夜は星がめっちゃキレイ・・・・」



優の体に付けられた
心拍の音が規則的に聞こえた。


その音につられ
私も眠くなり
優の枕に顔をうずめているうちに
眠りについた・・・・・



「れん・・・・・」



 ん・・・・



「あ・・・・れん・・・・・」



優の声に飛び起きた。




優が私を見ていた。


「起きた?痛くない?」


優はうなずいた。

口にしていた酸素マスクを静かにとった。