「ユウくん・・・・」


「どうした?」



私は、ユウの胸に顔を埋めた。


「愛してる・・・・」


「知ってるよ。
いつだって俺には伝わってるよ。」


「そ?よかった・・・・・」



優が私を抱きしめた。


「朝なんてこなければいいのに・・・・・・
ずっと亜恋を
腕の中に抱きしめて
一緒に眠っていたい・・・・・
時が止まればいいのにな。」



「私はユウくんと一緒にいれれば
朝だって夜だって
幸せだよ。
夢が叶ったんだもん。
あの頃、何度こうして朝を迎えたいって
思ったことか・・・・
だから今がとても幸せなの。
あの頃があったから
今こんなに幸せなのね・・・・・」



「明日、大学時代の悪友が来るんだけど
亜恋は、奈楠ちゃんの見舞に行くのか?」



「うん、髪の毛が抜けちゃったって
可愛いニットの帽子を
持っていこうと思って。
帽子が似合って
可愛かったら
奈楠も元気になるかなって。」



「奈楠ちゃんも闘ってるんだな。」



「愛する人と
一緒にいられるように
頑張ってるんだよね。」