体の異変に気づいたのは
優と別れたその月の生理が遅れて
そのうちに胸が悪くなった。


妊娠の兆候・・・・・


母が買い物に行っているすきに
保健証を抜き取ってきた。


  病院行かなくちゃ

恐怖心で押しつぶされそうだった。


  どうして
  こんな時に・・・・・・・

優にはいえない。
もうすぐ優はパパになるんだ。


これ以上
優を巻き込めない


そして
赤ちゃんを産む事なんてできない



悩んだ末に病院にいった。




結果は妊娠だった・・・・・


医師に状況を話した。
女医は
「産むにはあまりにも先が見えている」
と・・・・手術を受ける事にした。
私だってわかっている。

新聞で目にする
子供が犠牲になる事件


自分もいつかこの道に
迷いこむ恐怖

手術は4日後に決まった。



その夜、両親に呼ばれた。

勘付かれているのかと冷や汗をかいた。