Cherising!!〜郁&早紀〜


それからのあたしの瞳は、せわしなく一つのものに対してだけ動いていた。

自分でも気付いてないほど、あたしは郁ばかりを見ていた。

「早紀、何見てんの?」

楓が背中をポンッと叩いて聞いてくる。

「ん〜、別に〜」

「…なんかそうやって言う時の早紀って」

「なによ」

「…好きな人でもできたの?」

「はぁ!?」