「…ほんと好きだな、ここ」 「わっ!」 体をビクンとさせて振り返る。 「また驚いてる」 「郁!」 なんで何回も無言で! 声もかけないで! 超無防備なあたしを! 見られてた! 「またサボり?」 「そういう自分こそ」 「いや僕は、保健室にいたから」 …それは、サボりっていうんだよ。