魔女の瞳Ⅴ

しばらく歩くと、同じ制服の集団がチラホラと現れ始める。

午前八時十分。

一応御影第一高校では優等生として通っている私に、遅刻などは許されない。

まぁたまに、こっちの事情で学校をサボったりするのだけれど、何だか「四門さんは病弱」みたいなキャラがいつの間にか定着したようで、そこら辺はクラスメイトも教師もあまり突っ込まないでくれた。

…この時間に見かけるのはいつもの面々。

相変わらず朝からやかましく説教をする早乙女乙女と、それを右から左に流す紅勢十郎。

先月から復学した小山田哲平の姿も見える。

その隣には、セーラー服姿のななみ。

御影市内の中学校に通うようになったのだそうだ。

そして。