魔女の瞳Ⅴ

本当に何の後腐れもなく。

武羅人はその場を後にしようとする。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

「んあ?」

呼び止める。

そりゃあ呼び止めずにはいられないだろう。

「帰るって…貴方一体何しに来たのよ!何で私達に戦いを挑んできたの!?」

「……」

振り向いた武羅人はガシガシと頭を掻く。

「喧嘩」

「はあ!?」

「だから喧嘩だって言っただろ」

武羅人は何を今更、とばかりに溜息をつく。

「俺ぁ楽しめる喧嘩相手を探しに来たんだ。んで、メグ・デッドゲイトならば申し分なしと思って存分に喧嘩を楽しんだ。楽しめれば勝ち負けは関係ねぇ。ただ命の取り合いまではしちゃいけねぇ…それは喧嘩じゃなくて殺し合いだからな」