魔女の瞳Ⅴ

修内太の体を支え、武羅人は彼を地面に寝かせた。

「武羅人…貴方」

彼の意外な行為に、私は驚きを禁じ得ない。

「こういう喧嘩相手は貴重でな…死なせるには惜しい…俺ほどの堕蓮持ちだと、本気を出せる喧嘩相手ってのもなかなかいないんだ…大事にしないとな…」

武羅人は私の方に向き直る。

「だが弱っちい奴は別だ…俺の『エゴ』を満たせない奴は、殺して満たすしかない…この小僧を生かしてもらえたから、お前も生かしてもらえるとは限らないぜ?デッドゲイト」

「…フン」

私は鼻を鳴らし、肩にかかった黒髪を片手で払いのけた。

「言ってなさい。吠え面かかせてあげるわ」