魔女の瞳Ⅴ

ただでさえ強靭な肉体を持つ堕蓮持ち。

加えてあの再生能力。

私は敵として再生能力の持ち主と戦うのは初めてだ。

成程、これまで私の敵として立ちはだかってきた連中が、私を評して『反則』と言っていた理由がよくわかる。

攻撃しても攻撃しても、そのそばから傷が回復してしまう。

こんな厄介な相手はいない。

その上、単発の攻撃力は私や修内太より、武羅人の方が遥かに上だ。

まともに攻撃を受ければ、人間の修内太、そして人間と然程変わらない肉体の私には耐えられない。

障壁を張っていたとしてもだ。

となると、武羅人に接近させずに強力な一撃を決めるしかないのだけれど…。