…私も修内太も息が上がっていた。
二人がかりで魔術の連発。
これだけの攻撃を重ねているというのに。
「くそ…やっぱり飛び道具がある分、そっちが有利か…」
武羅人はまだ生きていた。
腹部から相当量の出血。
なのに魔力の矢を引き抜こうとしている。
…彼の持つ『堕蓮の心臓』は、血液量も尋常ではないという。
出血多量に至る致死量も、普通の人間とは比べ物にならないのだ。
「よっと…!」
修内太の放った矢を強引に腹から引き抜いて、武羅人は立ち上がった。
腹部の傷の再生が始まっている。
幾ら攻撃を加えてもキリがない。
これではイタチゴッコだった。
「メグ…どうする」
修内太が小声で言う。
…正直、私にも上手い手が浮かばなかった。
二人がかりで魔術の連発。
これだけの攻撃を重ねているというのに。
「くそ…やっぱり飛び道具がある分、そっちが有利か…」
武羅人はまだ生きていた。
腹部から相当量の出血。
なのに魔力の矢を引き抜こうとしている。
…彼の持つ『堕蓮の心臓』は、血液量も尋常ではないという。
出血多量に至る致死量も、普通の人間とは比べ物にならないのだ。
「よっと…!」
修内太の放った矢を強引に腹から引き抜いて、武羅人は立ち上がった。
腹部の傷の再生が始まっている。
幾ら攻撃を加えてもキリがない。
これではイタチゴッコだった。
「メグ…どうする」
修内太が小声で言う。
…正直、私にも上手い手が浮かばなかった。


