橋の中央付近。
車の行き交う車道の脇の歩道。
そこに男が立っていた。
二十歳くらいの青年。
黒い長袖シャツ、黒いジーンズ、短い黒髪。
上から下まで黒ずくめの男だった。
別段変わった様子のない、いたって普通の青年。
なのに。
「メグ」
修内太は警戒していた。
大したものだ。
この男の『危険さ』を肌で感じ取ったらしい。
私との修行は無駄にはなっていないようだ。
「…ふぅむ…」
私と修内太、両方を見比べながら、青年は顎の辺りを撫でる。
「さてと…魔力を感知するのは苦手でな…このでかい魔力はどっちのだ?」
こんな至近距離でも魔力の感知が出来ていないらしい。
少なくともこの男、魔術の使い手ではないようだった。
車の行き交う車道の脇の歩道。
そこに男が立っていた。
二十歳くらいの青年。
黒い長袖シャツ、黒いジーンズ、短い黒髪。
上から下まで黒ずくめの男だった。
別段変わった様子のない、いたって普通の青年。
なのに。
「メグ」
修内太は警戒していた。
大したものだ。
この男の『危険さ』を肌で感じ取ったらしい。
私との修行は無駄にはなっていないようだ。
「…ふぅむ…」
私と修内太、両方を見比べながら、青年は顎の辺りを撫でる。
「さてと…魔力を感知するのは苦手でな…このでかい魔力はどっちのだ?」
こんな至近距離でも魔力の感知が出来ていないらしい。
少なくともこの男、魔術の使い手ではないようだった。


