彼の師匠としては、あっさりその発言に頷いてやる訳にはいかない。

こっちも闇の世界にその名を轟かせているプライドというものがある。

けれど。

「ま…そこそこにアテにさせてもらうわ」

私はそっけなく返答した。

だって癪じゃない。

『修内太がいれば心強いわ』なんて、普通の女の子みたいな台詞を言ってやるのは。

そう簡単にそんな台詞は言ってやらないんだから。

本当は結構頼りになる相棒だ、なんて思っているのも言ってやらないんだから。