「まぁ、唯斗席に着け」


「すみません、先生」


あいつが王子スマイルで先生に会釈した。





「あらためて紹介しよう。今日から転入する奥野愛華だ。仲良くしてやってくれ」



……すでに、仲良くできる気配がない…。




はぁ、あいつのせいで転校初日から最悪…。




「奥野、はやく自分の席行け」




私の席ってどこだろう









「愛華さん、こっちですよー」



王子様よ…

もう絡まないでくれ…







さらに最悪なことに
私の席は窓側の後ろから二番目で









王子の隣だった…。