｢翠、あんたがあいつ信じないで、誰があいつを信じるのよ｣

蒼井の一言でやっと我に帰った翠は

｢うん、そうだね、あたしが信じなきゃね、何あたし弱気になってんのかな｣

ようやく、自分らしさを取り戻した翠、それと同時に幸助の両親が病院に駆けつけた。
２人とも、仕事場からきたのだろう、スーツのままで来ていた。

｢あ、翠ちゃん、幸助は幸助はどうなったんだい｣

幸助の母の目は、さっきまでの翠のように冷静さを失っていた。

｢母さん落ち着いて、で、翠ちゃん今、幸助はどうなんだい｣

幸助の父は、落ち着いている、まるで、幸助の生を信じ見抜きとうしているように

｢はい、幸くんは、今とても危険な状態だそうで集中して手術が行われているそうです｣

それを聞いた幸助の母は、地面にへたり込んでしまった

｢そんな、どうして｣

以前として、真っ直ぐな目の幸助の父は、

｢どうして、事故が起きてしまったんだい｣

優しく、翠に聞いてきた
そこで翠は、先に話した２人に話した時と同じように答え