その瞬間、僕は君との想い出を抱え、君と過ごした記憶の風と共に、追い風に乗り、必死になって走り出していた。 もう決して辿り着けないと思い込んでいた道を走り、僕は懸命になっていた。 無駄では無かった君への想い、その歓喜が、ただ僕を走らせていた。