…僕は哀しかった。



一人残されてしまった…という嫌悪感が襲い、空っぽの日常が始まった。



君がいなくなってしまった事以外は、何一つも変わりなかった。





君と出会った教室、昼ご飯を食べていた君の机、ラクガキし合った黒板、休み時間に過ごしていたカーテンの中、毎朝いつも一緒に歩いていた通学路、帰り道に寄り道して日暮れまで眺めていた海岸、君の好きなビターチョコを買いに行っていたコンビニ、いつも楽しそうに乗っていたブランコのある公園、馬鹿みたいに二人ではしゃいでいた噴水の人工池…






僕の日常は、次々と君を想い出し、どこに目を向けても君との日々を想い出してしまう。