そろそろ同好会の集まりが終わりそうなので夢樹はお暇することにした。 「今日の宝田くんもいたって健康!」 お前は専属医か、という突っ込みは割愛しておこう。 それを夢樹はおもむろにポケットから出した小さなノートに書く。 「えっと、今日は水曜日か、朝、宝田くんは健康そう、と。」 ノートをしまって、図書室を後にしようとしたとき、 「----ンッ! ハァハァーーー」 図書委員室からだ。 小鳥のさえずりではない。 夢樹はそっとドアを開けて中をのぞいた。