マリオは片眉を上げただけだった。 夢樹は気にせずに残りのモーニングを食べつくした。 そしてイスから降りて、ソファでけだるくコーヒーをすするリェンに向かって大きい声をあげた。 「ねー腰痛いから、コッチのイス座れないのー? なーんてね!」 と、へらりと笑って出て言った。 リェンが顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。 浅岡夢樹の日常、朝ごはんは二回。 空気を読まない。